住まい選びブログ

長く住むための戸建て選びのチェックポイント

家を建てる際に抑えておいて欲しいポイント~メンテナンス編2~

メンテナンス時期を見極める。

 

メンテナンス編1で、塗装によるメンテナンスのことを書きました。

次は、メンテナンスのの時期についてお話したいと思います。

 

まず外壁ですが、一般的に多いのは窯業系サイディングを使っている家かと思います。

サイディングは、経年劣化が進んでくると割れ(クラック)が出たり、白亜化現象が起こったりします。

割れ(クラック)は、見たら分かるかと思います。

白亜化現象は、チョーキングとも言われているものです。

チョーキングは、外壁を手で擦った際に塗料が手に付く現象のことです。

塗料が手に付く場合、経年劣化により外壁の防水性能が落ちてきているということになります。

その状態のまま放っておくと、外壁に水が染み込み、外壁が割れたり反ったりしてしまうこともあります。

チョーキングを確認した場合は、早めに塗装を検討した方が良いかと思います。

 

屋根の場合、普段見えない箇所のため確認が難しいかと思います。

そのため、「点検商法」と言われる飛び込み業者の標的になってしまった話を聞いたりします。

屋根は防水性能が落ちてくると水が染み込み、コケが生えたり割れ(クラック)が生じたりします。

ですが、遠目では確認し難いため、信用できるハウスメーカーの方等に確認してもらうのが確実かと思います。

 

最後に、外壁がメンテナンス時期を迎えた場合、屋根も同時期にメンテナンスする方が多いかと思います。

理由としては、外壁のメンテナンスには足場を組む必要があり、その足場が高額になるためです。

 

築10年ほど経過した際は、メンテナンスを意識してもらえればと思います。

 


 

家を建てる際に抑えておいて欲しいポイント~メンテナンス編1~

メンテナンスは適切な時期に。

 

先にも書きましたが、戸建て住宅は買って終わりではありません。

選んだ屋根や外壁によってはメンテナンスが必要になってきます。

 


 

マンションを購入した場合は、毎月「修繕積立金」という形でローンと一緒に払って積み立てています。

ですが、戸建て住宅を購入する場合は、自分で積み立てておくか、リフォームローンを組むか等の選択になります。

 

屋根や外壁のメンテナンスに関して、時期は選ぶ外装材によって変わってきます。

外装材の一般的なメンテナンスは塗装工事になると思います。

屋根や外壁の塗装は、選ぶ塗料や家の平米数にもよりますが、100万円以上はかかると覚悟しておいてください。

 

子育て等で、まとまった金額を用意出来ない場合もあると思います。

ですが、適切なメンテナンス時期を逃した場合、屋根や外壁の劣化が進み、後々の修繕費がより大きくなることがあります。

 

適切なメンテナンス時期を見極め、しっかりとメンテナンスすることで、長く住める家を維持してもらえればと思います。

家を建てる際に抑えておいて欲しいポイント~気密性編~

快適に過ごすための気密性。

 

「気密性が高い家」という広告を目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。

気密性が高い家とは、隙間がない家ということです。

 

隙間がないということは、単純に隙間風が入ってこないと思われるかもしれません。

もちろん隙間風が入ってこないということでもあるのですが、他にも利点があります。

 

大きなところで言えば、宅内の温度を維持できるということです。

気密性が高ければ、屋外の気温に左右され難いため、冷暖房の効果が持続しやすくなります。

 

また、気密性が高い住宅は、遮音性が高いという利点もあります。

隙間がないため、外に音が漏れ難く、外の音も聞こえ難くなるということです。

 

気密性はc値という値で表されます。

c値が「0」に近いほど高気密ということです。

 


 

気密性が高い家を選ぶ場合、換気性能も併せて確認することをお薦めします。

気密性が高いと、外からの空気が入ってこないため、換気が弱くなる傾向にあります。

24時間換気システムを導入しているなどの対策がされているのかという部分です。

 

気密性が高い家とは、隙間風が少なく、室内の温度が維持しやすく、遮音性が高い家ということです。

静かに快適に生活したいという方は、気密性に拘ってみても良いかもしれません。

家を建てる際に抑えておいて欲しいポイント~ZEHとは編~

展示場や広告で目にする省エネ性能が高い家・ZEH対応住宅とは。

 

まず、ZEHとは、ゼロエネルギーハウスの略です。

簡単にいうと、断熱性が高い家に、省エネ性能の高い電気製品を採用し、太陽光等でエネルギーを作る家を指します。

単純に高そうと思った方もいると思います。

実際、初期投資としては高いのが現状です。

救いとしては、ZEHは地球温暖化防止に貢献するため、国や都道府県等から補助金が出る事が多いという事です。

また、東京都では新築住宅において2025年4月から太陽光パネルの設置義務化が開始予定になっています。

 

東京都を例に考えるのであれば、

・太陽光は設置が必須(2025年4月以降の新築)

・断熱性能が高い家に住みたい

・給湯器やエアコン等は、電気代を抑えられる物にしたい

という方であれば、初期投資は高くなりますが、ZEH住宅を検討してみるのも良いのではないでしょうか。

 

余談ですが、東京都の太陽光設置義務化は、大手ハウスメーカー等が供給する新築住宅に適用されます。

ですが、屋根の面積が小さく太陽光パネルが載る枚数が少なかったり、屋根が北向き等の場合は、設置義務化の対象外になる場合もあります。

 

 

家を建てる際に抑えておいて欲しいポイント~外壁材編2~

家の見た目を左右する外壁材編2。

 

「タイル」

タイルにも複数の種類があります。

ツルっとした物、ストーン調の物、レンガ調の物など様々です。

そのほとんどが、メンテナンスフリーといわれる、塗装等のリフォームを必要としない場合が多いです。

割れてしまった場合の補修は必要ですが、モルタル壁やサイディングのように、定期的な塗装は不要になります。

建てる時・買う時の金額は、モルタルやサイディングに比べ高額になる傾向が強いですが、メンテナンスにかかる費用を抑えることが出来ます。

 

「ガルバリウム等の鋼板系」

屋根編でも出ましたが、俗にいう金属系の外壁材です。

モルタルや窯業系サイディングに比べ、メンテナンスの頻度が圧倒的に少ないのが特徴です。

15年~20年の色味・塗膜の保証が付いている物もあります。

昔の金属系外壁に比べ、デザインが増えてきているため、違和感はあまりないように感じます。

また、ガルバリウムは錆が出にくいという特徴もあります。

近年では、窯業系サイディングを元々使用していた家で、リフォーム時期が来た場合、ガルバリウム等の外壁材を上から被せる(カバー工法)家も見ます。

金額として高価なものになりますが、塗装等のメンテナンス回数を抑えたい方は、検討してみるのも有りかと思います。

 

 

家を建てる際に抑えておいて欲しいポイント~外壁材編1~

家の見た目を左右する外壁材。

 

家の外観を見る際、多くの方が外壁を最初に見るのでないでしょうか。

中には、屋根から見る、玄関から見るという方もいると思いますが、外壁は家の見た目を大きく左右します。

 

外壁は、見た目を左右するものでもありますが、使われている外壁材によって、メンテナンスの時期が大きく変わってきます。

 

よく見る外壁材でいうと

モルタル壁(俗にいう塗り壁)

・窯業系のサイディングボード

・タイル

・ガルバリウム等の鋼板系

が多いかと思います。

 

モルタル

昔の日本家屋や洋風な家に多いイメージです。

比較的、金額を抑えることができ、職人が手作業で仕上げるため、デザイン性が高いのが特徴です。

ですが、経年劣化による汚れや割れ(クラック)が出やすいという特徴もあります。

 

「窯業系のサイディング」

近年で大半を占めるのが、窯業系サイディングボードを使っている家です。

工場で作ってきたものを現地で組み立てるだけなので、コストの削減が可能です。

また、多くのメーカーが作っているため、デザインが豊富です。

サイディングは、10年~15年前後で塗装を必要とするものが多いですが、物によっては10年~15年の塗膜保証が付いている物もあります。

 

家を建てる際に抑えておいて欲しいポイント~断熱材編~

断熱材の見落としがちな役割について。

 

よく「壁に断熱材が入っているから暖かい」とアピールされているのを見ます。

正解です。

壁に断熱材が入っていると外気温に左右され難いので、冬は暖かく、夏は涼しくなります。

 

とはいえ、壁だけで良いのか?と思った方もいるのではないでしょうか。

断熱材が壁にしか入っていないと、1階は床下から冷気の影響を受け、2階は天井からの熱気に影響されやすいのです。

 

1階は床暖房を入れれば良いという考え方もあります。

ですが、床暖房の場合、電気を使うとなると電気代が心配になってきます。

ガスや灯油式の床暖房の場合でも同様に、月々のコストがかかります。

月々払う金額を気にされる方は、新築時に床下にも断熱材を入れておくというのも、1つの手かと思います。

 

2階の場合、夏は天井からの熱気が伝わり、1階よりも2階の方が熱く、冷房が効き難いという事があります。

それは、天井裏に断熱材が入っていない場合が多いです。

天井裏に断熱材を入れる事で、夏の熱気を少しでも多く遮断できれば、夏でも快適に過ごせるのではないでしょうか。

 

断熱材は、冬に家が暖かくなるだけではなく、夏を少しでも涼しく過ごすために必要なものになっています。

また、電気代の削減にも繋がるため、「どこに・どれくらいの厚さの断熱材が入っているのか」も家を買う上でのポイントとして見てもらえたらと思います。